元電力マンが教える!主な停電の原因と事例別の対処法

停電した時って、とても不安になりますよね?
その気持ちはすごく分かります。電気がない生活って不便ですよね。

そんな時、停電時の主な原因と対処法を知っておけば不安は少し解消されます。

停電の原因は細かく言えば様々ですが、主な原因は3つです。

そこで、元電力マンである私が、停電の主な原因と場面ごとでの対処方について今から説明したいと思います。

電柱等の設備に不具合が起きている

これは非常災害の時によく起こる事象ですね。

不具合は様々ありますが、台風時を例にあげますと、樹木の倒木や飛来物による高圧線の断線、大雨による電気設備の地絡などがあげられます。

普段生活している際でも、電柱を見上げてみれば分かるのですが、カラスが巣を作ってるのを見た事ないですか?あれが停電の原因になる場合もあります。

簡単に説明すると、漏電といった感じです。カラスの巣などはハンガーを使用して巣を作る事があります。その導電性のものが電線に触れると地絡(漏電)し電力会社のシステムで停電するといった仕組みになっています。

停電の範囲は、必要最小限の範囲で停電するような仕組みになっていますので、街一帯が停電することは珍しいケースです。これは、詳しく話すと長くなるので今回はやめておきます。

隣の家も停電している場合は、電柱などの屋外設備で不具合があったと思ってもらっていいです。

停電がおきると電力会社はすぐに動き始めます
大きな災害でない限りは、大体1〜2時間で復旧します。

電気の使いすぎによる停電

こちらは、経験した方も多いのではないでしょうか?

電気を一度に大量に使用する事で電気が止まる場合があります。

家庭に取り付けられているブレーカーは、許容電流を超えると強制的にOFFしてくれるものがあります。

よく、冬場などに暖房器具を同時に使用すると切れる場合がありますが、これは使いすぎによる停電です。これ以上使用すると電気の線が焼けたりするため、安全処置が正常に働いてくれている証拠です。

こちらの対策ですが1番は同時に使用しないことですが、別の部屋のコンセントを使用し電気の使い所を分散してあげる事で防げる可能性があります。あまりオススメはしませんが。

自宅にあるブレーカーを確認していただき、ブレーカーをONにすると電気は復旧します。

漏電による停電

これは大変危険な状態ですので、すぐに電気工事店に連絡して下さい。電気火災に繋がる恐れがあります。

電気の使いすぎでもないのに突然消えたと言う場合は、漏電にて停電した可能性が高いです。

漏電の原因箇所に多くみられるのが、水回りや室外機などの外の機器です。

漏電は電気が地面に流れた時に起こります。水って電気を通しますよね?洗濯機などが『ビリッ』って来た場合は漏電している証拠です。電線は普通は被覆を覆っているので大丈夫なのですが、古くなってくるとどうしても劣化してしまいます。その劣化箇所から電気が漏れ漏電するケースがほとんどです。

こちらも、停電した場合はブレーカーが安全処置で電気をシャットダウンしてくれている証拠です。古いご自宅は付いてない可能性もありますが、ほとんどの自宅で漏電ブレーカーというものを取り付けております。

電気工事店にお願いして改修してもらうのが一番ですが、夜中などでどうしても電気を使いたいという方は、対処方を教えますのでこちらを参考にして下さい。

漏電時のブレーカー操作

小さい分電盤で説明させてもらいます。

まず、青色で囲んでいる方がメインブレーカー
赤色で囲んでいる方が子ブレーカーと言います。

〜手順〜

①メインブレーカーがOFFになっているのを確認します。

②子ブレーカーを一旦全てOFFにします。

③メインブレーカをONにします。

④子ブレーカーを1つずつ10秒間隔ぐらいでONにしていきます。
 ※この時にどれかのブレーカーを入れたらメインブレーカーがOFFになるはずです。これが漏電の原因回路になります。

⑤④でONにした時にメインブレーカーがOFFになった子ブレーカーをマーキングします。
 (覚えれるなら記憶でも大丈夫です。)

⑥子ブレーカーを一旦全てOFFにします。

⑦メインブレーカーをONにします。

⑧⑤でマーキングした子ブレーカー以外のブレーカーをONにします。

⑨異常がなければ完了です。
(再びOFFになるようなら、同じことを①から繰り返して下さい2つの回路で原因があるかもしれません。非常にレアなケースです。)

以上が、漏電した際のブレーカー操作になります。後日、電気工事店に改修をしてもらって下さい。なにかしらの不具合があるはずです。

④の場面で子ブレーカーが全て入ってしまった場合は、一時的な漏電の可能性が高いです。電気は普通に使用されて大丈夫です。不安であれば電気工事店に見てもらうといいでしょう。

あまり電気に詳しくない方が行うのはオススメしませんが、どうしてもという時は実践してみて下さい。

停電時のまとめ

いかがだったでしょうか?

他にも細かいことを言えば沢山あるのですが、今回は主な原因として3つあげさせてもらいました。

この3つを知っておけば、自分で停電の原因を知る事ができるので、不安も少しは解消されるのではないでしょうか?

電気は目に見えない大変危険なものです。

今回は対処法も紹介しましたが、基本的には自分で改修せずに専門家に依頼しましょう!

不具合があった際は、真っ先に電気工事店や詳しい方に相談してください。

では、最後まで読んでいただきありがとうございました!

\ SNSのフォローお願いします /

この記事を書いた人

yuki8650

高校を卒業し電力会社で働くも思い切って退社
現在は、旅をしながらyoutube活動を行うかたわらWEB制作も行う。
高卒向けに副業や転職
キャンプ・旅に関する情報を発信。